Netflixドラマ「イカゲーム2」で登場し、再び注目を集めて話題となっている小さな石(コンギ)を使って行う韓国の伝統的な遊び『コンギ』、皆さんは遊んだことがあるでしょうか。簡単そうに見えてやってみると意外と奥が深いコンギ遊び、今回はコンギ遊びの基本的な楽しみ方や上達するコツなどをご紹介します。
韓国のコンギ遊びとは
『コンギ( 공기)』は、韓国の伝統的な遊びで、ブドウ大の小石やプラスチックの石を5つ以上使って行われる遊びで、1人でも友達とも遊べるのが特徴的な遊びです。コンギットル (コンギ石)と呼ばれる石を並べる遊びで、コンギットルには5段階の難易度があり、手と目の協調性・器用さ・そしてタイミングが重要となります。同様のゲームは他の国にも存在し、歴史的にペルシャ人によって行われたものを「イェク・ゴル・ド・ゴル」、イラクのクルディスタン地域でも人気のゲームで、「ハルマ・コ」という名前でも知られています。韓国では、昔から子供たちが学校の休み時間や家でこの遊びを楽しんでおり、手軽に遊べるため、家庭にひとつはコンギがあることが一般的と言われています。
コンギの遊び方
ここからはコンギの基本的な遊び方コンギノリをご紹介します。
準備するもの
まず、準備するものはコンギ5個(専用のコンギがない場合は小さな石やビーズなどでもOK)、テーブルや床といった平らな場所、これだけで準備完了です。
遊び方
- 遊び方は準備したコンギを場(テーブルや床などの平らな場所)に5つ全て広げます。そして、1つのコンギを手に取って、宙に軽く投げます。投げたコンギが落ちてくる間に場の別のコンギを1つ拾って落ちてくるコンギをキャッチします。この動作を繰り返しながら場にあるコンギ全て回収するまで繰り返します。
- つまり、1つ投げている間に1つ回収(手の中に2つ)→1つ投げている間に1つ回収(手の中に3つ)→1つ投げている間に1つ回収(手の中に4つ)→1つ投げている間に1つ回収(手の中に5つ)→手の中が5つになったらまた場へ広げる。
- 一通り回収することができたら次は2つずつ拾います。同様に1つのコンギが宙を舞っている間に2つ回収して投げたコンギをキャッチします。1つ投げている間に2つ回収(手の中に3つ)→1つ投げている間に2つ回収(手の中に5つ)→手の中が5つになったらまた場へ広げる。
- 回収することができたら次は3つずつ拾います。同様に1つのコンギが宙を舞っている間に3つ回収して投げたコンギをキャッチします。1つ投げている間に3つ回収(手の中に4つ)→1つ投げている間に1つ回収(手の中に5つ)→手の中が5つになったらまた場へ広げる。
- 回収することができたら次は4つ拾います。同様に1つのコンギが宙を舞っている間に4つ回収して投げたコンギをキャッチします。1つ投げている間に4つ回収(手の中に5つ)
- 最後に手の中にある5つを宙に投げて手の甲に乗せ、さらにその5つを宙に浮かせてキャッチしたらクリアとなります。
- 点数を付けて遊ぶ場合は「1」の前に何点先取にするかあらかじめ決めておきます。最後の「6」で5つ手の甲に乗せたコンギを全てキャッチできた時のみ点数が入り、手の甲に5つ乗せられなかった場合は0点ですし、5つ全てキャッチできなかった場合も0点になります。最初に決めた点数を獲得した人が勝者となります。
複数でやる場合のルール
基本的なルールとして、ミスをした時点で次の人に順番が移ります。拾う時は狙ったコンギ以外に触れるのもミスになり、順番が移ります。最後に、「7」で紹介したように「6」で5つ手の甲に乗せたコンギを全てキャッチできた時のみ点数が入ります。手の甲に5つ乗せられなかった場合は0点ですし、5つ全てキャッチできなかった場合も0点になります。
上達するためのコツ
シンプルな遊びで簡単そうに見えるかもしれませんが、見ている以上にコンギは難しい遊びです。手と目の協調性・器用さ・そしてタイミングが重要となり、最初からテンポよく出来る人はいないのではないでしょうか。ここからはコンギで勝つためのコツ、上達のポイントをご紹介します。
コンギを広げる時はなるべく近くに
1つ目の上達するためのコツは、手をなるべく場の近くへ持っていきコンギを広げて離れないように場におくということです。1つのコンギが宙を舞っている間に回収していく必要があるので、コンギ同士が離れていると離れるほど難易度が上がってしまいます。最小限の動きで回収できるように近くにまとまって広げるようにするようにすることが重要です。
甲に乗せる時は高く上げない
次に手の甲に乗せる際のコツです。一連の流れの中で難易度が跳ね上がるのがコンギを手の甲へ乗せるところになります。ここで全てのコンギを乗せないと得点にも繋がらないので最も重要なポイントとも言えます。ここでのポイントはコンギを高く上げすぎないということです。高く上げればその分散らばりやすくなりますし、高くなる分衝撃も強くなります。ですので、手の甲に乗せる際はなるべく低く浮かせ、衝撃を減らすようにすることで成功率が劇的に変わってきます。
とにかく反復
最後にとにかく反復して繰り返し練習することが重要となります。もちろん、センスだけでできる人も一部はいるかもしれませんが、達人たちの多くはコツコツとしっかり練習してきた人なのだといいます。これはどんなスポーツや遊びも同様でしょうが、勝つためには絶えず努力し続けることこそが最も重要なポイントなのではないでしょうか。
まとめ
今回はコンギ遊びの基本的な楽しみ方や上達するコツなどをご紹介しました。今回は基本的な遊び方であるコンギノリと呼ばれる遊び方をご紹介しましたが、コンギには他にも色んな楽しみ方がされているそうです。手と目の協調運動や集中力、指先の器用さを養うことができ、最近では、大人も楽しめるように、様々なアレンジが加えられたコンギゲームも登場しているといいます。手軽に楽しめるコンギ遊び、1人でも楽しむことができるので、興味があったら一度遊んでみてはいかがでしょうか。