人気歌手・ジャスティンビーバーが公表!顔面神経麻痺とは?

カナダ出身の世界的アーティスト・ジャスティンビーバーさんが、自身のインスタグラムで顔面麻痺の症状があることを告白。ワールドツアーを延期し、休養することが明らかとなりました。

ジャスティン・ビーバーさんが発症した顔面神経麻痺とは、一体どんな病気なのでしょうか。

ジャスティン・ビーバー、顔半分麻痺で休養へ

2022年6月10日、自身のインスタグラムに自撮りの動画を投稿したジャスティン・ビーバーさん。顔をアップにした状態で「こっちの目はまばたきできないし、顔のこちら側で笑えない。右側に麻痺がある。」と顔の片方が全く動かない姿を配信し、世界中のファンたちが衝撃を受けました。

ジャスティンさんは、顔面神経麻痺の病気のひとつである「ラムゼイハント症候群」を発症していると告白。人前でパフォーマンスすることが身体的に困難であるため、当面の間は休養することを発表しました。

顔面神経麻痺「ラムゼイハント症候群」とは

原因

「ラムゼイハント症候群」とは、表情筋のコントロールがうまくできなくなる顔面神経麻痺を伴う疾患のひとつです。体内に潜んでいる水疱瘡・帯状疱疹ウイルス(VZV)が原因となり、ウイルスが顔神経に入り込んで炎症をおこして神経にダメージを与えます。10万人に約5人という少ない割合で発症する難病で、完治が難しく、約40パーセントの患者に後遺症が残ると言われています。

疲れやストレスが重なり、免疫力が落ちると発症する確率が高くなるため、心身に負担がかかりがちな中年以降の年代に多く発症する傾向が見られます。しかし、ジャスティンさんが20代で発症していることからも分かるように、VZVウイルスを体内に保持していれば、年齢や性別に関係なく誰にでも起こりうる疾患でもあります。

症状

初期症状として、耳周りに違和感や鈍痛が現れ、次第に耳の内側や口周りに痛みを伴う水泡ができます。その後、「眉が動かない」「目がうまく閉じられない」「口元がうまく動かず水などがこぼれる」といった顔面麻痺の症状が出始めますが、その際に、耳鳴りやめまい・難聴といった症状も併発します。

治療

ウイルスの感染や炎症を抑えるために、抗ウイルス薬とステロイドを投与します。また、痛みを和らげるために、神経痛を抑える鎮痛薬も服用します。炎症が出てから時間がたってしまうと、神経が破壊され、本来ならば動くはずの機能が徐々に失われてしまいます。少しでも違和感がある場合は、できるだけ早く(3日以内が望ましい)かかりつけの病院や耳鼻科を受診することが重要となります。

また、症状が治まっても顔面麻痺の後遺症が少なからず残ってしまう場合、リハビリで症状を和らげていきます。

予防法

予防する手段として、まずは幼少期に水疱瘡のワクチンをきちんと接種すること。また、時間の経過とともにワクチンの効果が薄れていくこともあるので、定期的な水疱瘡ワクチン接種が有効となります。免疫力の低下を防ぐために、疲れやストレスをためない生活を送ることも大切です。

まとめ

「夏の終わり頃には、ワールドツアーを再開したい」と宣言しているジャスティン・ビーバーさん。顔面麻痺は精神的にもかなり負担がかかってしまう疾患です。無理をせず、しっかりと休養して、素晴らしいパフォーマンスを世界中に届けてくれることを心待ちにしています!