12月1日に発表された流行語大賞 2022で、プロ野球史上最年少で三冠王に輝いたヤクルトスワローズの村上宗隆選手を表す「村神様」が大賞に選ばれましたね!
また、流行語大賞にノミネートされた言葉は「悪い円安」や「キーウ」など、世界情勢を反映したものが多くありました。その中で、社会現象ともなった「SPY×FAMILY」がエンタメ部門では唯一ノミネートされ、改めてその注目の高さも感じられました。
そこで今回は、『SPY×FAMILY』の魅力を【キャラクター】、【ストーリー】そして【アニメとしての完成度】の3つの側面からご紹介していきます!
『SPY×FAMILY』のあらすじ
東西冷戦中のドイツを思わせる架空の国が舞台。物語の主人公は、凄腕のスパイ(コードネーム・黄昏)です。黄昏は、所属する組織から敵国の指導者に接触する指令を受けました。その敵国の指導者の次男がイーデン校に通っているため、偽装家族を作って子どもを入学させ、接触することとなります。
身分を隠すため黄昏は、精神科医「ロイド・フォージャー」と名乗り、娘となるアーニャと妻になるヨルという2人の女性と出逢います。アーニャは他人の心が読める超能力者で、ヨルは敏腕の殺し屋という、訳ありの2人を迎え、フォージャー家はそれぞれに秘密を抱えた疑似家族生活を送っていきます。
『SPY×FAMILY』の3つの魅力
ここから、本題のSPY×FAMILYの魅力をまとめていきます。
SPY×FAMILYの魅力①キャラクター
SPY×FAMILYの魅力は、まずは何と言ってもキャラクターの魅力です。
漫画やアニメにおいてキャラクターの魅力というのは「受け手の期待に応える」ことで生まれます。人は基本的に外見や性格、能力によって受け手に期待感を抱き、それを上回った時に魅力を感じます。
その点において、フォージャー家の3名は完璧に受け手の期待を上回ってくれています。例えば、スパイファミリーの中で一番人気のアーニャは超能力で人の心を読むことができます。その力を駆使して今何を求められているのかを察知し、行動することもあります。一方で学校では落ちこぼれという短所がありますが、それが非常にチャーミングに描かれており、アーニャの何気ない一言によって頬を緩むなど、むしろ短所の面があることで人気だとも言えます。
SPY×FAMILYの魅力②ストーリー
SPY×FAMILYのストーリーは「平和のために敵国を倒す」という芯が一本あり、その目的達成のために多くのトラブル、ドタバタ劇に巻き込まれながら進んでいくというものです。
どの場面でも目的が明快で、次々とトラブルが発生するため受け手は飽きることなく視続けることができる、というのがSPY×FAMILYのストーリー的な魅力です。
また、シリアスな場面でもコミカルな描写もなされ、肩に力が入りそうなところをふっと和らげてくれるのも魅力です。
SPY×FAMILYの魅力③アニメとしての完成度
SPY×FAMILYは、ジャンプ+で2019年から連載されており、常にトップの閲覧数を誇っています。その原作の面白さをさらに増幅させているのが、アニメーションと声優による「アニメとしての完成度」といえます。
ダイナミックなアニメーション
今作は様々な話題アニメを制作してきた「WIT STUDIO」と「CloverWorks」がタッグを組んでおり、古橋一浩監督がうまくまとめています。
ダイナミックなカメラワークとアクション演出により戦闘シーンでは迫力をもたらし、カラッとした空気感や明るい色遣いなどにより作品が分かりやすくなっています。またテンポ感も非常によく、会話の面白さをスピーディに魅せてくれるため、毎話楽しむことができるのも魅力的です。
声優陣の素晴らしい表現
さらに黄昏(ロイド)役の江口拓也さん、アーニャ役の種﨑敦美さん、ヨル役の早見沙織さんの表現力が素晴らしく、「役」ではなく、そこにロイド、アーニャ、ヨルがいるように感じられます。特にアーニャの発言は原作では平仮名ばかりであり、そこにアーニャの拙さが表現されているのですが、それを柿崎さんが非常にうまく表現をされています。
このようにアニメーションとしての高い完成度の上に、声優の素晴らしい表現によりアニメとしての完成度が高くなっていっています。
最後に
今年話題となったきつねダンスなどとともに、流行語大賞にノミネートされた『SPY×FAMILY』の魅力についてまとめてきました。
今回は3つの側面からまとめてきましたが、ここには書ききることのできないほど『SPY×FAMILY』には多くの魅力があります。ジャンプ+で気軽に読むこともでき、アニメもAmazonプライムなどで視聴することが可能なので、ぜひご覧になってください。
個人的にはアニメのOP/ED曲が作品のために書き下ろされており、そこにもぜひ注目してもらいたいポイントです。